- June 28 ,2004 22:09:24
- movie
- 公開:2001年
- 評価:★★★★★
- 脚本・監督:クァク・ジェヨン
- 出演:チョン・ジヒョン、チャ・テヒョン、キム・インムン、ソン・オクスク、ヤン・グムソク
特に偏見がある訳ではないが、個人的には韓国映画に対してそれほど強い思い入れはない。正しく言えば、あまり熱心に見た事がないというのが事実だ。しかし、この作品はどうしても感想を書かずにいられない映画なのである。理由は至って単純で、映画のキャンペーンで来日した主演のチョン・ジヒョン嬢をテレビで見て以来、彼女の大ファンであるから(^^;)。
この作品におけるチョン・ジヒョン嬢は、とにかく魅力的な女優だ。何やら、スピルバーグがこの映画のリメイク権を獲得したらしいが、この作品をハリウッドで製作したとして、果たして面白いかどうか大きな疑問だ。まず、チョン・ジヒョン嬢以外に、ヒロイン役が思い浮かばない。それくらい、とにかくこの映画は彼女の可愛さに尽きる作品だ。
原作は、韓国のネットの掲示板で大反響を読んだインターネット小説で、出版されても大人気となった作品。原作と映画では結末が違うが、それぞれに魅力ある作品だ。映画は、前半戦・後半戦・延長戦と分けられていて、それぞれにストーリーが進んで行くが、原作には延長戦はない。とにかく、前半は、彼女のあまりにタフな行動力と、猟奇的と表現された強さが目を引く。ネット小説から生まれた作品である故、主人公であるキョヌ以外には、名前がないという変わった形態の物語となっている。キョヌを演じるチャ・テヒョンも、2枚目ではないがとても表情が豊かで、小説から抜け出して来たようなキャラクターだ。恐らく彼がいなければ、この作品もこれほど素晴らしい作品とはならなかっただろう。
内容は、一言で表すとにかく切ない物語である。ある意味もどかしいと表現されてしまうような場面もあるが、何か忘れかけていた大切な心を、思い出すような作品に仕上がっている。どちらかというと原作の方が、最初はユーモアを前面に描かれているが、映画は根底となっている前提が、原作と違うため、切なさが前面に出ているような場面展開となっている。
しかしだよ、確かに原作にもその描写はあるが、初めての出会いとなった地下鉄のシーンで、チョン・ジヒョン嬢が、嘔吐するシーンがあまりにリアルで(^^;)、何もそこまで、と当初思ったのは僕だけではないだろう。その辺が、韓国と日本の映画のスタイルの違いなのだろか。そう言えば、香港映画もそんな描写が沢山あったような気がするが(^^;)。
この映画や原作のような猟奇的な彼女が本当にいたら、それが例えば中谷美紀嬢や仲間由紀恵嬢、チョン・ジヒョン嬢だったら喜んで殴られるが(^^;)、水野美紀嬢のように、間違って少林寺拳法なんてものをたしなんでいた人だったら、それこそ命の危険に晒される訳だから、出来ればご勘弁願いたい。
実際の彼は、その後、彼女と再会する事もなく、別の女性と結婚したそうだが、映画として完成した場合には、あまりに寂し過ぎる。恐らく監督のクァク・ジョエンもそう思ったからこそ、映画には敢えて批判を覚悟で延長戦を加えたのだろう。彼は、偶然と必然をテーマに描いたと語っていたが、あまりに偶然を描き過ぎると、却って白けてしまう事もある。この映画に関しては、作品の中のリアリティを損ねる事なく、バランスよく描かれていると思う。
キョヌと彼女の出逢いは、運命的ですらある。だからこそ、この映画に惹かれるのかもしれない。特に我々のように、純情に餓えている世代には(^^;)強く訴えてくるものがある。あまりに胸がしめつけられるような切なさに、不覚にも涙を流してしまった。ただ、DVDに収録してある未公開シーンは、そこをカットしたらシーンに説得力がなくなると思われる結構大事なシーンがあると思うだが、どうなのだろうか。
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