- January 03 ,2005 23:51:05
- movie
- 公開:2004年
- 評価:★★★★★
- 原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
- 脚本・監督:宮﨑駿
- 倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、加藤治子、原田大二郎
ようやく念願の「ハウルの動く城」を鑑賞する事が出来た。ただ、やはり正月という事もあるだろうが、当然のように立見という事態になって、一緒に連れて行った姪っ子に、散々文句を言われてしまった(^^;)。こちらも腰痛がかなり酷い状態になってしまって、ちょっと憂鬱だ。早く地元にシネコンが出来ないだろうか。
作品の内容は、巷間揶揄されているように、面白味がないなどという事は一切なく、個人的にはジブリ作品として十分に面白い作品なのは間違いない。唯一の懸念材料だった木村拓哉のアフレコだが、失礼を承知で言えば、彼が演じている事を忘れるくらい、実に素晴らしい出来映えだった。彼は元々素晴らしいエンターティナーなので、周囲が型にはめなければ、これだけの事が出来るという事実を世間(もっと端的に言えば悪質なテレビ屋などに)に知らしめる事が出来たのではないだろうか?
倍賞千恵子は、沢山の映画評論家達が、とかく批評の対象にしているようだが、酷評するほどではない。もっとも、近年の宮﨑作品の最大の欠点は、アフレコをしている人が有名な俳優さんが多い事で、テレビのイメージが時に画を殺しかねないという点。声に特徴がある人が演じるとそれは顕著になり、下手をすると物語に入り込む事を阻害しかねない。前作「千と千尋の神隠し」は、正直言って、沢口靖子の酷さを筆頭に、他の作品に類がないほど、レベルが稚拙でその点が非常に残念だったが、今回は特に気にならずに鑑賞出来た。
ただ、個人的な感想を言わせて頂ければ、ソフィーは違う人が演じた方が良かったのではないか。特に若い声を演じるにはもっと声質が違う人がやるべきだったと思う。有り体に言えば、それこそ声優を生業にしている人にこそ、この役を任せて欲しかった。僕は声優に関しては全くの門外漢だが、興行的な事を差し引いても、そこまで声優以外の芸能人に拘る理由がよくわからない。
内容としては、様々な場所で指摘されている”クライマックスがない”というこの映画最大の欠点はあるが(^^;)、スクリーンを見ながら、アニメってこんなにも楽しいものなんだと改めて認識させられた。スタジオジブリと宮﨑駿氏の底力をまざまざと見せつけられた作品でもあった。キャスティングでは、本人ソックリの美輪明宏の素晴らしさは言うまでもなく──宮﨑駿氏が何度描いても美輪明宏の顔になってしまうと嘆いたようだが(^^;)──、鳴き声の台詞しかない犬に原田大二郎というのは、パンフを見るまで気がつかなかった。ただ我修院達也は、ウチの姪っ子でさえ、出て来てすぐ気が付いたように、声が「千と千尋」と何の代わり映えもないので、そこだけが唯一の不満。
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