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日本プロ野球界の淡い期待

メダルを逃した北京オリンピックと違って、下馬評を覆し、日本はワールドベースボールクラッシックで連覇を果たした。あのイチローのヒットは、確かに野球の神様が本当にいると思わせるような結果だった。ただし、3年前にも苦言を呈したけれど、”ワールド”と銘打ってはいるが、オリンピックやワールドカップと違って、所詮は16地域の代表しか参加していない世界的にはマイナーな競技の、しかもメージャーリーグが主催する国際大会だと言う事。下衆の勘ぐりかもしれないけれど、あの盛り上がり方は、マスコミの世論誘導じゃないかと思う。何しろ、日本のプロ野球チームのオーナーは大半がマスメディア関連だから。

結局、前回大会だって優勝はしたものの、日本のプロ野球の関係者が期待するほど、その後の野球界は盛り上がらなかった訳で、いつまでも国民的スポーツなんて思っていたらダメですよ。現状のままでは、参加した選手が評価・賞賛されたとしても、肝心のペナントレースになったら、相も変わらず閑散とした球場に何の盛り上がりもないという景色が繰り返されるのが目に見えている。その辺りを球界関係者は勘違いしているんだろうな。ワールドベースボールクラッシックで優勝すれば、球界が盛り上がると。勝手に盛り上がっているのは、関係者だけなんて事態にならぬように。本当のことを言えば、僕の開催前の予想じゃ結局準決勝あたりで負けて、3位にもなれないくらいとふんでいたので(^^;)、周囲のオヤジ連中がこれ見よがしに騒いでいて、正直ウンザリしている。

最近、テレビの視聴を全くしなくなったので──面白そうなドラマは録画をする──、会社で流れていたテレビ以外は、WBC関連の番組は見ていないけれど、率直に言って大騒ぎし過ぎ。開催前なんて、原監督の評価に疑問を呈する輩が沢山いたのに、優勝した途端に、”彼の手腕は素晴らしい”なんて、手の平返したような評価になるのだから、世の中不思議だ。ネットでは「これで星野の影響力がなくなった」という記述が沢山見受けられるが、プロスポーツに”政治”を持ち込むのは勘弁して欲しい。

日本の野球界は、断絶しているという現状を踏まえ、まず古い因縁を水に流して、プロとアマが交流する事。川上哲治やナベツネあたりが球界を牛耳っている現状を早く打開する事。そして、いつまでも巨人に頼らない事。そう言った点が改善すべき所ではないだろうか?まあ、今のままだと、廃れる一方で、ジリ貧になるのはわかりきったことだが、高校野球も含めて、あの無駄な応援を廃止して、素のままの野球を楽しむようじゃないと、本来の意味では根付いていかないのではないだろうか?

僕自身は、最近では野球放送に嫌悪感を覚えるほどになっているので(^^;)、最早プロ野球には何の期待もしないけれど、かつてファンだった広島カープのように、地味に選手育成をしているチームが強くなって行く時代にならないと、面白味がないと思う。戦力均衡の為に始まったドラフト会議が、結局フリーエージェントという悪しき制度によって、結果として有名無実になってしまった。結局、ドラフト会議が始まる以前と同様に、金があるチームに戦力が偏ってしまうという矛盾を産んでしまった訳で。

メジャーリーグへの流失も、フリーエージェントの産物で、何が何でもメジャーという思想には、正直首を傾げるしかない。ただ、日本のプロ野球界はあまりにも封建的で、それがイヤで海外での活動を目指す選手が多いのもまた紛れも無い事実。やはり日本の土壌を改革して行くしか将来への可能性はあるまい。そうでないと、日本プロ野球のチームが減り続け、メジャーリーグの一部に取り込まれるなんて、まことしやかな噂が現実になりかねない。

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